天気予報に反して振り出した雨は、今もなお降り続いていた。
 いつもならこれから一層賑わいをみせる土曜日の繁華街も、この大雨のせいで人の姿も疎らである。
 ―ー或る、秋の日の夜長。
 雨に降られて全身びしょ濡れになったその少年たちは、雨の音を聞きながら呆然とその場に立ち尽くしていた。
「ねぇ……終電終わりましたって表示が見えるのって、僕の気のせいかな?」
 駅の電工掲示板を見つめて、少年のひとり・准はぽつりとそう呟く。
「んー、俺の目にも、バッチリ終電終わりましたって見えるなぁ」
 雨に濡れた前髪をかきあげ、准の隣で祥太郎も苦笑した。
「終電って、もっと遅くまでなかったか!? 何でこんなに早いんだよ!?」
 漆黒の大きな瞳をさらに見開き、拓巳は眉間にしわを寄せる。
 そんな拓巳に、准はじろっと視線を向けた。
「今日は土曜日だから、終電早いんだよ。だいたい、拓巳が大人気なくゲーセンでムキになるからこうなったんだよ」
「そうや、たっくんがもう1ゲームするって駄々こねたからやで? 責任取ってもらわなあかんなぁ」
 ふたりに責められ、拓巳はうっと言葉に詰まる。
 ……学校が休みである第2土曜日、准と祥太郎と拓巳の3人は繁華街に遊びに出ていた。
 そして夜になり急に振り出した雨が小降りになるのを待つために、傘を持っていなかった3人はふらりと繁華街のゲームセンターに立ち寄ったのだった。
 だが少年たちの雨宿りも虚しく、雨は時間が経つにつれその勢いを増すばかりである。
 しかも雨宿りのつもりで立ち寄ったゲーセンのゲームに拓巳がはまってしまい、終電を逃してしまったのだった。
 終電に乗るために大降りの雨の中をダッシュした甲斐もなく、少年たちの目の前の電工掲示板には無常にも終電終了の表示が出ていた。
 准は上着についた雨露を手で払い、大きく嘆息する。
「ていうか、電車が動く朝までどうする?」
「時間潰しっていえばよ、カラオケかネットカフェか?」
 拓巳はうーんと考える仕草をして、准を見た。
 そんな拓巳の提案に、祥太郎は首を振る。
「全身びしょ濡れのまま店に入る気か? とりあえず、一旦どこかで服を乾かしたいわ。贅沢言えば、シャワーも浴びたいくらいやし」
「服が乾かせて、シャワーも浴びれるところ……ねぇ」
 准は、ちらりと祥太郎に視線を向けて意味あり気に呟く。
 そんな准の様子に気がつき、祥太郎は瞳を細めた。
「服が乾かせてシャワーも浴びれるトコって言ったら……あそこしかないわなぁ」
「だよね、あそこしかないよね」
 そう言って頷くふたりに、拓巳は首を傾げる。
「あそこってどこだよ? ていうか、んなトコあるのかよ?」
 拓巳の問いには答えず、准と祥太郎はふたり同時にぽんっと手を打った。
 そして、作ったように笑顔を拓巳に向けてそれぞれ口を開く。
「今からやったら、時間的にもちょうどいいしなぁ。さ、行こうか、たっくんっ」
「大丈夫だよ、拓巳。僕に任せて」
「え? あっ、おい待てよっ」
 おもむろにスタスタと歩き出したふたりに、拓巳はもう一度首を捻りつつも続いた。
 駅の出口まで歩いて、准はふうっと大きく嘆息する。
 そして真っ暗な空に目をやり、言った。
「雨、結構ひどいけど……もうびしょ濡れだから今更ってカンジだし、走ろうか」
「そうやなぁ。ここから目的地まで近いしな」
 話を進める准と祥太郎に、拓巳はひとり分からない様子できょとんとしている。
 准はそんな拓巳に視線を移し、にっこりと微笑んで言った。
「じゃあ行こうか、拓巳」
「よく分かんねーけど、ここにいても仕方ないしな」
 とりあえず拓巳はそう言って頷き、そして3人の少年たちは再び降りしきる雨の中走り出したのだった。




「ていうか、どこにする?」
「そうやなぁ、こっちはリーズナブルなんやけど少し古いしなぁ。こっちは新しくて綺麗やけど少し料金高めやし」
 屋根のある場所に立ち止まって何やら相談する准と祥太郎を交互に見て、拓巳は漆黒の瞳を見開く。
 それから、おそるおそる言った。
「おい……もしかして、今から行こうと思ってるのって……」
 何を今更と言った様子で、准は拓巳にちらりと視線を向ける。
「この先にある場所って言ったら、ひとつしかないだろう?」
「えっ!? ちょっ、ちょっと待てよっ、まさか俺たち3人で入るんじゃ……」
「まさかって、今この場に3人のほかに誰かおるか?」
 慌てた様子の拓巳に、そう言って祥太郎は首を傾げる。
 それから、ニッとハンサムな顔に笑みを浮かべた。
「あ、もしかして照れとるんか? 可愛いなぁっ、たっくんは」
「だっ、誰が照れてるって!? ていうか、あそこに3人で入れるのかよ!?」
 顔を真っ赤にして、拓巳は改めて目の前に広がる街並みに目を移す。
 ……3人がいる場所は繁華街に程近い、ホテル街だった。
 耳まで赤い拓巳に、准は微笑みを浮かべて言った。
「知らないの? 料金は50%増しだけど、3人でも入れるよ」
「今日は土曜日やから、さらに料金2割増しやけどな」
「ていうか……何でそんなこと知ってるんだよ、おまえら」
 上目遣いで交互にふたりを見ながら、拓巳は大きく嘆息する。
 そんな拓巳の言葉を無視して、准と祥太郎は改めて話し合う。
「今日は料金も割増しで高いし、リーズナブルなところにしようか」
「そうやなぁ。じゃあ『Seventh Heaven』にするか。値段もそれなりで部屋もそこそこ広くて綺麗やしな」
「そうだね。拓巳、ボーッとしてないで行くよ」
「うわっ、ちょっ、強引に引っ張るなっ」
 祥太郎の提案に頷いた後、准は拓巳の腕を強引に引いて雨の中を歩き出した。
 ハンサムな顔に笑みを浮かべ、祥太郎もそんなふたりに続いたのだった。
 そして『Seventh Heaven』と書かれた一軒のラブホテルへと3人は入る。
 拓巳は周囲を気にしつつ、落ち着かない様子である。
 そんな拓巳を後目に、准と祥太郎は手馴れたように空室の部屋番号のボタンをぽちっと押した。
「やっぱ土曜日やから利用者多いなぁ。リーズナブルな部屋、最後の一室やったわ」
「少し時間過ぎてるからね、とにかく空いててよかったよ」
 何事もない様子でエレベーターに乗り込むふたりに、拓巳はちらりと目を向ける。
 そして、ぼそっと呟いた。
「ていうか俺、そんなに金持ってないぜ?」
 拓巳のその言葉に、准と祥太郎は同時ににっこりと微笑んだ。
「うん、大丈夫。僕、少しお金余分に持ってるし。拓巳は大人払いでいいよ」
「俺も結構持ってきてるで、お金。たっくんは大人払いでええから」
「……大人払い?」
 その言葉の意味が分からず、拓巳は首を傾げる。
 准は作ったような笑みを絶やさず、言葉を続けた。
「大人払いっていうのは、大人の料金払いのことだよ。大丈夫、僕に任せて」
「大人の、料金払い?」
 ますます分からないといった様子の拓巳に、祥太郎はポンッと肩を叩く。
「おっ、到着したで。ささっ、早う部屋行こうや」
 エレベーターを降りた3人は、部屋番号が点滅している部屋へと入った。
 拓巳は物珍しそうに周囲をきょろきょろ見回す。
「結構普通っぽい部屋なんだな。何かこういうところって、薄暗い中に趣味悪い蛍光の電気がチラチラしてて変な置物とかあって、ベッドとか円形で回ってたりしてるのかと思ったよ」
「なんちゅーイメージや、それ。そーいう部屋もあるところにはあるやろうけどな。ていうか、そういうトコがよかったか? あ、むしろSM部屋とかの方がたっくん好みか?」
 わははと笑う祥太郎に、拓巳は再び顔を真っ赤にして視線を向けた。
「え、SM部屋ってなぁっ!? んなわけあるかよっ!」
 准は洗面所にあるバスローブとタオルを持ってきて、溜め息をつく。
「ていうか、早く服乾かそうよ。いつまでびしょ濡れのままでいる気?」
「あ、バスローブ1着足りんわな。もうすぐ電話かかってくる時に持ってきてもらうよう言うか」
 そう祥太郎が言ったと同時に、部屋の電話がけたたましく鳴り始める。
「はいはーい。あ、俺ら3人なんで、もう一人分バスローブとタオル持ってきて貰えませんかぁ? あ、料金は50%増しで土曜やから2割増しですね、分かってますー」
 受話器を取って楽しそうに話す祥太郎から視線を外し、拓巳はふとあるものを見つけて近づいた。
 そして首を捻り、おもむろに目の前のボタンを押した。
「!! のあっ、な、何だ!?」
 ぷしゅーと音がしたかと思った瞬間、目の前の筒状のものが動き出したのだった。
 きょとんとする拓巳に、准は頭を抱える。
「あのね、拓巳……まだ料金も入れてないのに、エアシューターのボタン押さないでよね」
「うっ……だってよ、目の前にボタンあったら何かなーって押したくなるだろう? ていうか、これで料金払うのかよ」
「たっくんは何でもせっかちなんやなぁっ。まぁ、また戻ってくるやろ」
 受話器を置いてのん気にそう言う祥太郎に頷いてもう一度嘆息した後、准は拓巳に言った。
「拓巳、先にシャワーでも浴びてきたら?」
「え? あ、そうだな。じゃあ先にシャワー浴びてくるぜ」
 准の言葉に頷き、浴室へと向かった拓巳であったが。
「なっ、何だよっ!? これっ!?」
 素っ頓狂な声を出す拓巳に、祥太郎は笑って言った。
「何って、風呂広いやろ? あ、一緒に入るか?」
「バカ言ってんじゃねぇよっ! ていうか、何でガラス張りなんだよ!? 丸見えじゃねーかっ」
「そういう場所なんだから、しょうがないだろう?」
 冷静にそう言い放つ准に、拓巳は大きく嘆息する。
「しょうがないってな……絶対に覗くなよ、おまえらっ!!」
「覗かんから、一緒に風呂入るか? たっくん♪」
 からかうように笑う祥太郎にじろっと視線を向けた後、拓巳はあっと声を上げる。
「入るかっ!! ていうか、ブラインドあるじゃねーかよ……って、下げてもそれでも微妙に見えてるじゃねーかっ!」
「いやぁ、チラリズムっちゅーのもそそられるなぁ」
 ぶつぶつ言いながらもバスルームでシャワーを浴び始めた拓巳を後目に、准は祥太郎に言った。
「料金だけど、拓巳の分は僕たちで半々出そうか」
「そうやなぁ、何てったって大人払いやからな。仲良う半分半分ってことで」
 そう言って、准と祥太郎はふっとその顔に笑みを浮かべた。
 そしてようやく戻ってきたエアシューターのカプセルを取り出し、お金を入れて再びボタンを押したのだった。




「げっ!! こんなところにバナナの皮置くなよなっ!」
「わははっ、くるくるスリップしとるやんっ。たっくんのことやからここに置けば引っかかると思ったら、まんまとやなぁっ」
「うわっ、さらに何気に赤こうら投げるなよっ。ていうかよ、スーファミのマリオカートなんて何年ぶりだ?」
「あっ! とか何とか言いながら、さり気なくリセット押すなや……負けず嫌いやなぁ、たっくん」
 拓巳と祥太郎のふたりはそれぞれ順番に雨に濡れた身体をシャワーであたためた後、無料貸し出しされていたスーパーファミコンで遊んでいた。
 リセットボタンを押した後、拓巳は持っていたコントローラーを投げるように置く。
 そして、あるものを見つけて言った。
「おっ、カラオケあるぜ。歌でも歌うか?」
「カラオケは夜遅くに歌ったら、フロントから注意されちゃうよ」
 最後にシャワーを浴び終えてバスルームから出てきた准が、髪をタオルで拭きながら拓巳に目を向ける。
 拓巳はその言葉に残念そうな表情をしてから、テレビをゲーム用から普通のチャンネルに切り替えた。
「うおっ……ていうか、こーいうのやってるのを見たら、やっぱそーいうトコっぽいよな……」
 切り替えた途端に流れ出したアダルトな映像に、拓巳はそう呟いた。
 祥太郎はそんな拓巳の腰をさり気なく抱き、耳元で囁く。
「そーいうトコって、どーいうトコや? 祥太郎くんに教えてや」
「なっ……」
 耳に祥太郎の吐息がかかり、拓巳はビクッと小さく身体を振るわせた。
 それから顔を真っ赤にし、腰を抱く祥太郎の手を振り払う。
 そんな拓巳にハンサムな笑顔を向けて、祥太郎はバスローブから出ている彼の足をスリスリと擦った。
「生足、めっちゃスベスベやしなーっ。バスローブ姿も色っぽいで、拓巳」
「は!? ばっ、バカ言ってんじゃねーよっ、勝手に触ってんじゃねーよっ」
 耳まで真っ赤にさせて、拓巳は祥太郎の手をバシッと払いのけた。
 祥太郎はそんな拓巳に笑い、言った。
「何や、つれないなぁ。たっくんの分の料金は大人払いなんやろ?」
「ていうか、大人払いって何なんだ……んっ……!」
 拓巳の言葉が終わる前に、祥太郎の唇がそれを遮る。
 突然のくちづけに、拓巳は大きく瞳を見開いた。
「ホテル代分きっちり楽しませてもらうで、たっくん」
 優しいキスの後唇を外し、祥太郎はそう言ってにっこりと微笑む。
「そうだね。そろそろ払ってもらおか、拓巳」
 知的な顔に笑顔を浮かべ、准も拓巳の隣に座った。
「なっ、まさか大人払いって……」
 ハッと顔を上げた拓巳は、ようやくふたりの言う“大人払い”の意味が理解できたようである。
 さらに顔を真っ赤にした後、拓巳は勢いよく座っていたベッドから立ち上がった。
 そしてふたりの手を乱暴に振り払い、入り口のドアへと走り出す。
「おまえらに好き放題されるぐらいなら、俺は帰るからなっ!」
「帰るってなぁ、大人払いに承知したんは拓巳やろ? 今更帰るって言われてもなぁ」
 うーんと唸る祥太郎に、隣の准はうろたえることもなく笑う。
「大丈夫だよ、祥太郎。拓巳は、帰りたくても帰れないから」
 そんな准の言葉と、同時だった。
 ガチャガチャと入り口のドアノブを回していた拓巳は、驚いたように声を上げる。
「なっ、何でドア開かねーんだっ!? くっ、開かねーっ」
「拓巳、フロントに電話しないとドアは開かないんだよ? さ、戻っておいでよ」
 余裕の表情を浮かべ、准はにっこりと拓巳に微笑む。
 そんな准の言葉に唇を噛み、拓巳はぐっと拳を握り締めた。
「ちっ、それなら力づくででもドアをぶち開けてやるからなっ!」
「おいおい、器物破損する気か? 往生際悪いなぁ、たっくん」
 はあっと溜め息をついて、祥太郎はベッドから立ち上がる。
 准はくすっと笑い、言った。
「甘いね、拓巳。“気”を放っても無駄だよ? こういうこともあろうかと、防御壁を張っておいたんだ」
「げっ、用意周到すぎるぞ、おまえっ」
 准を振り返って、拓巳は漆黒の瞳を驚いたように見開く。
 祥太郎はそんな拓巳の目の前まで近づき、ポンッと肩を叩いた。
「さ、いい子やから観念しいや。心配はいらんで、うーんと優しくしたるからな」
「わっ、ち、近づくなっ! 冗談じゃねーぞっ!」
 准はそんな拓巳の様子を見て、楽しそうに笑う。
「大丈夫。僕たちに任せてよ、拓巳」
「何が大丈夫なんだよっ、全然大丈夫じゃ……うわっ!!」
 その時だった。
 ふっと祥太郎が動いたかと思うと、拓巳の足元がスッとすくわれる。
 ふいをつかれてバランスを崩した拓巳の身体をひょいっと抱え、祥太郎はニッと笑った。
「さ、かわい子ちゃん。ハンサムなお兄さんと一緒にベッドに戻ろうなぁっ」
「誰がかわい子ちゃんだよっ、ていうか降ろせっ!」
「コラコラ、暴れたらあかんやろ? ま、元気なのも今のうちやけどなーっ」
 わははっと笑い、祥太郎は満足そうに腕の中の拓巳を見つめた。
 そしてお姫様だっこされた拓巳は、再び大きなベッドまで連れ戻される。
 祥太郎はそんな拓巳をストンとベッドの上に降ろした。
 ベッドに降ろされて身体の自由がきくようになり、再び逃亡を試みようとした拓巳であったが。
「……!」
 咄嗟にすごい力で、ガシッと腕を掴まれる。
 拓巳の腕を掴んだまま、准はにっこりと満面の微笑みを彼に向けた。
「お帰り、拓巳。もう逃げられないよ? さ、しっかり身体で払ってね」
「大丈夫や、忘れられんくらい刺激的な夜にしたるからな」
 拓巳の行く手を塞ぐ様にベッドに腰かけ、祥太郎もハンサムな顔に笑顔を浮かべる。
「なっ、ふざけんな! って……おいっ、どこ触ってっ……あっ!」
 顔を真っ赤にしながらも必死に抵抗しようとする拓巳であったが、ふたりを相手にそれも無駄な抵抗と終わった。
 ……それから数時間、拓巳にとって眠れない夜が更けていったのは、言うまでもない。




 ――数時間後。
「ねぇ、朝食サービスで目玉焼きとスクランブルエッグの2種類があるけど、どっちがいい?」
「んー、俺は目玉焼きがええわ。たっくんはどっちがええんや?」
「つーか……それどころじゃねーよ……」
 ぐったりとした様子でベッドに横になってる拓巳に、准は笑う。
「拓巳はスクランブルエッグの方が好きだろう? しかも超半熟が好きだよね。時間は朝の9時くらいでいいよね?」
 そう言って准は、電話の受話器を取りフロントに朝食の注文をする。
 何で俺の好みを事細かに知ってるんだよ、と思った拓巳だったが、今の彼はそれすら口に出せないほど体力を消耗していた。
 祥太郎はちらりと部屋の時計に目を向け、それから枕を抱きかかえるようにうつ伏せになっている拓巳に視線を移す。
 それから、ニッと笑って言った。
「さ、朝まで時間はたっぷりあるで、たっくんっ。まだまだ楽しませてや♪」
 受話器を置いて、准も知的な顔ににっこりと微笑みを浮かべる。
「まだまだこれからだよ? ちゃんとしっかり払ってよね、拓巳」
 その言葉に顔を上げて漆黒の瞳を見開き、拓巳はゲッと呟いた。
「まだまだかよっ! ていうか、おまえら……鬼だ……」
「さ、第2ラウンドやで、これからが本番やからなぁっ」
「あれだけじゃ、まだ料金の半分も払ってもらってないからね」
 そう言って悪びれもなく笑顔を向けるふたりを見て、拓巳はサアッと血の気が引く感覚を覚える。
 そして、これからは終電の時間はしっかりチェックしておくべきだと、身をもって痛感したのだった。




 ……そんな少年たちの、或る秋の夜長のこんな出来事。



FIN







美佑のあとがきという名の言い訳;


 ウキウキで開催していた「秋の夜長企画」最終夜作品です; いや、もう冬だし(汗)

 ていうか、本当に痛すぎてごめんなさいー!!!(謝) ああ……(泣)

 もうきっとめちゃめちゃ呆れられるだろうなーと思いつつ、ビクビクドキドキしてます;

 「SB」は純粋現代学園モノFTなんですよっ!?(説得力ナシ?) ああ……(泣)

 あ、当然、本編とは一切全く関係のないパラレルな話ですので!!

 准くんが今回、有り得ない黒さ加減ですよね; たっくん可愛いんで気持ちは分かりますが(笑)

 大人払いの内訳はたまらずに省略しましたが(爆)どうぞどうぞご勘弁ください;

 ラ○ホで貸し出ししてるスーファミ、いいですよね(笑) だって今更スーファミですよ!?(笑)


 そして料金の払い方も土地によって違いますよね。エアシューターは何か面白くていいなと(爆)

 ていうか、自分の首を自分でギリギリと絞めてる気が……(汗) 本当にすみません;

 そしてタイトルの由来は、B'zの同名の曲のイメージからだったりします……すみません!!

 ♪解き放ってやればいい 大事なその部分 どうなろうと Life goes on♪(爆)


 ていうか、これでやっととにかく何とか「秋の夜長企画」は終了です!!

 相方の紫月ちゃん、そしてお付き合いくださった皆様に感謝です! 本当にお疲れ様でした(汗)





相方・紫月ちゃんからのコメントv


 ホントにウキウキで開催していた「夜長企画」。やっと最終夜を迎えてほっと一安心 だね♪

 今回の夜長も楽しませてもらったけど、やっぱり一番のツボはやっぱり准君の黒さで !!

 本当にボーイズの中のボスになってるよねv そんな准君がとても大スキだったりするんだけど。

 たっくんも可愛くてv 襲いたく なる気持ち(?)分かるよぉ。 いや、大人払いだしね☆

 祥ちゃんもご苦労様でした。何気に言動多かったのに、でも准君とたっくんの方が目立ってたのも

 ツボだったよ!! ってゆーか大人払いの内訳は省略されてたけど・・(爆)。

 でもこんな秋の夜長の出来事がホントにあったら楽しいのにねぇ(←有り得ない・・ ?)

 『Seventh Heaven』はこれからたっくんのテーマソングだしね♪

 とにかく夜長企画もこれで終了で、本当にお疲れ様でしたv

 美佑と一緒に企画やれ て楽しかったよ。 またいつか一緒に頑張ろうねぇ。







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