EXTRA SCENE ヤキモチと愛の魔法

 ――都内某所、高級ホテルのパーティー会場。
 パーティーの出席者は、いかにも金持ちですと言わんばかりの高級なスーツに身を包んだ、どこぞの有名企業の社長や御曹司が多いようだが。
 そんな、華やかな雰囲気のこの会場に。
 フォーマルな装いに身を包んだ少女・今宮那奈もいた。
 日本的な漆黒の長い黒髪と同じ色の少しつり気味の瞳を持つ彼女は、そんな装いも手伝って実年齢よりも少し大人びて見える。
「那奈、こっちにおいで」
 ふと名前を呼ばれ、那奈は祖父の元へと赴く。
 それから祖父と一緒にいる、金持ちそうな中年男性に愛想良く挨拶をした。
 この日は――学校も休みの土曜日。
 そしてこの会場では、那奈の祖父が頭取を務める銀行の創立記念パーティーが行われているのだった。
 だが、いくら祖父が頭取である銀行の創立記念パーティーとはいえ。
 まだ高校生である那奈は、普段はこういう類のパーティーには出席しない。
 長男で銀行の役員でもある遼が出席すれば十分であったし、何よりも金持ちが大嫌いな那奈自身がこういう場所を好まないからである。
 そんな那奈が何故今回のパーティーに出席しているのか。
 それには、大きな理由があった。
 那奈はいかにも金持ちっぽい社長に愛想笑いを向けつつも、ちらりとある場所に視線を移す。
 その視線の先にいるのは。
 漆黒の神秘的な瞳が印象的な、パーティー出席者の中では比較的若い青年。
 派手ではないが、さり気なく高価なスーツがお洒落で都会的な雰囲気を醸し出している。
 那奈は彼の姿を見つめ、嬉しそうな表情を浮かべた。
 祖父の銀行の創立記念パーティーであるために、自分の好きなように行動はできないが。
 彼と、同じ空間にいられるということ。
 それだけで那奈はこの上ない幸せを感じるのだった。
 そう、那奈が今回このパーティーに顔を出したその理由は。
 ……彼が、いるから。
 そしてその彼・大河内藍も那奈の視線に気がつき、彼女に微笑んだ。
 那奈は漆黒の瞳を細めて心からの笑顔を彼に返した後、再び金持ちの社長の相手を始める。
 教師を辞め、父親の建設会社の跡を継ぐべく今海外で仕事をしている大河内先生だが。
 大河内建設の跡取り息子としてこのパーティーに出席するために、今回日本に一時帰国していたのだった。
 海外で生活をし始めて、そして恋人である那奈との遠距離恋愛を始めて、約半年。
 毎日のようにメールや電話で話はしてはいるが。
 実際に会うのは、何ヶ月ぶりだろうか。
 大河内先生はそっと瞳と同じ色をした黒の前髪をかき上げる。
 ――その時だった。
「お久しぶりです、大河内先生」
 背後からそう声が聞こえ、先生は振り返った。
「誰かと思ったら、おまえも来てたのかよ」
 大河内先生はそう言いつつ、自分に声を掛けてきた人物に目をやる。
 その人物はふっと上品な顔に意味深な笑みを宿し、頷いた。
「ええ。那奈ちゃんも出席するって言ってたし、先生が帰って来るって聞いたんで、面白そうかなと」
「ていうか……面白そうってどーいう意味だ、安西」
「いえいえ。特に大きな意味はないですよ、先生。先生もお変りないようですね」
 大袈裟に首を振り、その人物・安西悠はブラウンの瞳を細める。
 大河内先生はそんな悠の言葉に腑に落ちない様子ながらも、久しぶりの教え子との再会に表情は柔らかいままだった。
 相変わらず自分に対しては、表向き優等生面で本性は生意気な彼だが。
 でもそれすらも、何だか懐かしい。
 先生はニッと口元に笑みを宿し、悠に言った。
「そういえばおまえ、まだあの那奈の従姉妹と付き合ってんだって? 今日はアイツ、いないみたいだけどよ」
 悠は那奈の従姉妹である桃花と付き合っており、今もその関係は続いていると先生は聞いている。
 那奈も悠も出席しているこのパーティーに桃花も出席しているかと思ったが、あのキャピキャピした姿はどこにも見当たらない。
 悠は小さく首を振り、先生の問いに答えた。
「おかげさまで、僕たちも上手くやってますよ。今日は桃花は来てませんけど。桃花は精神的に子供ですからね、那奈ちゃんみたいにしっかりした大人な行動は取れませんから」
 悠はそう言って、わざとらしく先生から別の場所へと目を移す。
 そんな彼の様子に気がつき、大河内先生もつられてその視線を追った。
 それと同時に……先生の表情が、明らかに変わる。
 大河内先生の表情の変化をしっかり見てから、悠はさらに続けた。
「那奈ちゃんは気立てもいいし美人で若いし、銀行の頭取の孫娘ですし。当然、放っておかれないでしょうね」
「…………」
 悠のその言葉に、先生はますます気に食わない顔をする。
 そんな先生の瞳に映っている光景は。
 数人の金持ちの御曹司に囲まれている、那奈の姿だった。
 普段はそんないかにも金持ちっぽい輩を毛嫌いしている彼女だが。
 今日は祖父の銀行の創立記念パーティーということもあり、そんな金持ちのボンボンに対しても愛想を振りまいている。
 取引先の跡取り息子をまさか無下に扱うわけにもいかず、仕方なく相手をしているのだとは思うが。
 やはり、自分の恋人が男どもにちょっかいをかけられているのを見ていい気はしない。
 しかも悠の言う通り、そのボンボンたちが明らかに若くて美人で大手銀行頭取の孫娘である彼女を狙っているのが分かることがまたムカつく。
 自分も今は何気に取引先の跡取り息子という立場である先生だが、そんなことは棚に上げてムッとした表情を浮かべた。
 今すぐ那奈を連れ出し、あのヘラヘラした男どもから引き離したい。
 だが立場的に、大河内先生にはそれができなかった。
 那奈とは結婚を前提に付き合っている先生であるが。
 まだ彼女が高校生で、自分は今海外勤務であるために、両家の親に正式に挨拶などはしていない。
 交際を隠しているわけでは全くないし、彼女が高校を卒業してからきちんと報告しようと思ってはいるのだが。
 まだ自分と彼女は正式に婚約をしているわけではないのだ。
 なのに、しゃしゃり出た態度は取れない。
 だが愛想良く自分以外の男に微笑んでいる那奈の様子は、見ていてかなり面白くない。
 大河内先生はどうしようもないながらも、その場で那奈と周囲の男たちの様子を見つめてやきもきしていた。
 そして……さらに、追い討ちをかけるかのように。
「あっ、いたいたー。アイちゃん発見ーっ」
「やあ、大河内くん」
 ものすごく聞き覚えのあるそれらの声に、先生はふと振り返る。
 大河内先生の姿を見つけて声を掛けてきたのは、ふたりの人物。
 先生の姉・森崎香夜と、那奈の兄・今宮遼である。
「こんばんは、遼さん」
 先生はまず那奈の兄である遼に目を向け、ペコリと頭を下げた。
 現在同じニューヨーク在住で仕事上でも付き合いのある遼には、何かとお世話になっている。
 遼はにっこりと紳士的な笑顔を宿し、先生に微笑んだ。
「今回はわざわざパーティーに出席してくれてありがとう、大河内くん。でも君にとって、このパーティーはついでかな」
 ニコニコと笑顔を崩しはしなかったが、何気にチクリと遼はそう言った。
 その言葉に、先生は思わず苦笑する。
 いろいろと教師だった頃よりも遼とは付き合いもあり、仲良くはしてもらってはいるのだが。
 遼は、自分と那奈が恋人同士だということを知っている。
 そして妹の那奈のことを溺愛している遼にとって、自分は可愛い妹の気に食わない彼氏なのだ。
 先生は何とか笑顔を作り、遼の言葉に首を振る。
「そんなことないですよ、遼さん。お招きいただいて光栄です」
「まぁ、個人的なことはともかく。僕も君に日本で会えて嬉しいよ、大河内くん」
 まるで何事もなかったかのような笑顔を浮かべ、遼は柔らかな声で笑った。
 そんなふたりのやり取りを、香夜は楽しそうに見ている。
 そして綺麗な顔に悪戯っぽい笑みを宿し、遼に言った。
「もう、いくらうちのアイちゃんが苛めたいくらい可愛いからって、そんなに突付いたら可愛そうよ? 遼ちゃん」
 それから香夜はちらりと視線を那奈の方に向け、きゃははっと笑って続ける。
「それにただでさえアイちゃん、そわそわして落ち着かない状況なんだからぁっ」
「……っ、おまえは黙ってろっ」
 じろっと香夜を睨み、先生は思わずそう漏らす。
 だがそんな先生の様子を、その場にいる面子が放っておくわけがない。
「おや、僕の那奈は随分と人気者だな。そういえば今那奈と話をしているハンサムな彼は、大手IT企業の若社長だよね? 東大出身のエリートだったかな」 
「しかも確か彼ってまだ独身みたいですよ、大河内先生。年も若くて随分やり手らしいですし」
「あらぁ、美人な那奈ちゃんとあのハンサム若社長、並んでると結構お似合いかもっ」
 遼と悠と香夜は、そうわざとらしく口々に言った。
 先生はそんな彼らのいかにも煽るような言葉に、漆黒の瞳を大きく見開く。
 それから神妙な顔をしながらも言葉を切った。
「…………」
 先生にはもちろん、分かっているのだ。
 付き合いで、仕方なく那奈が金持ちのボンボンと楽しいフリをして会話をしていることくらい。
 だが……だからといって気にならないかと言えば、嘘になる。
 那奈にはその気がなくても、相手には下心があるかもしれないし。
 何よりも自分ではないほかの男に向けられている彼女の笑顔が、人一倍ヤキモチ妬きである先生にとって、見ていて不安になるのだった。
 むしろ彼女の周囲の男どもに対して、俺の大切な恋人に気安く近づくなと。
 そう言って那奈を連れ出したいという、大人気ない感情に駆られた先生だが。
 社会人として、ましてや大河内建設の跡取りとして、そんな行動には当然出ることができないわけで。
 ただ苛々しながら那奈を見守ることしかできないのだった。
「本当に面白いな、大河内くんは」
「先生の子供っぽいところ、全然変わりませんよね」
「素直で可愛いんだからぁっ、アイちゃんってば」
 すでに外野の声が聞こえないくらい那奈のことが気が気ではない先生の様子に、そう3人は呟く。
 それから教師を辞めても海外に行っても相変わらずな彼に、ふっと微笑ましい視線を向けたのだった。



 ――その数時間後。
 パーティーが行われた高級ホテルの一室で、那奈は窓から見える街の風景を眺めていた。
 先程まで赤だった空も、薄っすらと闇で覆われ始めている。
 そして眼下に広がる都会の街並みは色鮮やかなネオンが煌き、まるで宝石箱を引っくり返したような輝きを放っていた。
 那奈は漆黒の瞳にそんな景色を映した後、ふと振り返る。
 それからにっこりと笑みを宿し、口を開いた。
「見て、大河内先生。窓の外、すごく綺麗だよ」
 先生はそんな那奈の言葉を聞いて座っていたソファーから立ち上がり、彼女のすぐそばまでやって来る。
 だがその漆黒の瞳は、窓の外の景色ではなく彼女にじっと向けられていた。
「? どうしたの、先生」
 そんな彼の視線に気がついて、那奈は小さく首を捻る。
「…………」
 大河内先生はザッと前髪をかき上げ、苦笑した。
 先程の創立記念パーティーで。
 那奈が自分以外の男と笑顔で会話をしていたのが、ものすごく気になって仕方がなかった。
 ましてそれで拗ねているなんて、そんな子供みたいなこと到底言えない。
 ようやくパーティーも終わり、ふたりきりの時間が持てたというのに。
 くだらない嫉妬心で貴重な時間を台無しにしたくはないのだが。
 でも、気になるものは気になるし。
 何よりも……那奈には、誰でもない自分だけに笑いかけて欲しい。
 先生は彼女に対する独占欲を抑えることができずに、背後からギュッと那奈の身体を抱きしめた。
「先生? どうしちゃったの?」
 自分をふわりと包み込む彼の体温を感じながら、那奈は先生の腕の中で振り返る。
 先生は何も言わず、華奢な彼女の身体を自分の胸に引き寄せた。
 それから、ポツリと呟いたのだった。
「いくら社交辞令とはいえよ、俺以外の男にあんなニコニコなんてしてんじゃねーよ」
 その言葉を聞いて、那奈は一瞬きょとんとする。
 だがすぐにクスクスと笑い出したのだった。
「……何笑ってんだよ」 
 カッと顔を真っ赤にしつつ、先生はそっぽを向く。
 那奈は先生に身体を預けながらも、漆黒の瞳を細める。
 そして、楽しそうに言った。
「大河内先生って、本当にヤキモチ妬きなんだから」
「うるせーな、悪かったなっ。それにだいたい、もう俺は教師じゃないんだぞ」
 ふいっと照れを誤魔化すように話を逸らした彼に、那奈は首を振る。
「確かに先生はもう教師じゃないけど。でも先生が、私の先生だったってことは変わりないでしょ?」
 それから那奈はふっと笑みを宿すと、悪戯っぽくこう続けたのだった。
「それにそんなに拗ねちゃダメよ、藍」
 わざとからかうようにヨシヨシと頭を撫でる仕草をし、那奈は再びクスクスと笑う。
 先生はムッとした表情を浮かべ、漆黒の瞳を彼女に向けた。
 そして。
「! きゃっ」
 那奈は次の瞬間、声を上げて大きく目を見開く。
 ……そんな彼女の瞳に映っているのは。
 上品で高級感漂うホテルの天井と、そして自分を真っ直ぐ見つめる彼の神秘的な瞳。
「おまえな、子供扱いすんなよ。大人をからかうんじゃねーぞ、コラ」
 那奈の身体をそばの広いベッドに押し倒し、先生は低い声でそう言った。
 那奈はそんな彼の視線とよく響く声に、思わずドキッとしてしまう。
「……那奈」
 大河内先生はベッドに広がる彼女の漆黒の髪をそっと手櫛で整えた後、短く彼女の名を呼ぶ。
 ドキドキと胸の鼓動が早くなる感覚をおぼえながら、那奈はそんな彼に視線を返した。
 それから先生は、スッと黒を帯びる両の目を伏せる。
 そして……彼女の唇に、自分のものを重ねたのだった。
 久しぶりに与えられる、優しくて甘いキス。
 那奈はそれを受け入れるべく目を閉じ、そして落とされる唇の気持ち良さに身体が火照るのを感じた。
 大河内先生は羽のように軽いキスの後、ふっとようやく笑顔を見せる。
 それから、言ったのだった。
「いくら愛想笑いでもな、これからは俺以外の男にヘラヘラすんじゃねーぞ。そんなおまえ見たら……我慢なんて、できないからな」
 那奈はそんな先生の言葉に、にっこりと笑顔を返す。
「本当に先生って、ヤキモチ妬きなんだから。それにさっきのパーティーだって、楽しくて笑ってたわけじゃないよ? 立場的に仕方なかったから」
「それは分かってるけどよ。でも、イヤなもんはイヤなんだよ」
 拗ねたようにそう言う先生に、那奈はふっと笑った。
 そしてにっこりと微笑み、こう続けたのだった。
「じゃあ、先生。私がもっともっと先生のことしか見えなくなるように、魔法かけて」
 那奈のその言葉に、大河内先生は一瞬きょとんとする。
 だがすぐにニッと笑顔を宿すと、小さく頷いた。
 そして。
「……那奈、愛してるよ」
 そう彼女の耳元で囁き、先生は優しくその耳に唇を這わせる。
 与えられた愛の言葉と気持ちの良い感覚に、那奈は思わずビクリと反応を示した。
 先生はそんな彼女に優しく微笑んでから、大きな手の平をそっと彼女の火照った頬に添える。
 それから、再び深い黒を湛える瞳を閉じて。
 愛しい恋人の希望通り――キスという名の愛の魔法を、彼女にかけたのだった。
「ん……っ、先生……」
 那奈はその接吻けに息を漏らしながらも、彼の首に腕を回す。
 大好きな恋人が、自分のすぐ近くにいる。
 全身を包むぬくもりを感じながら、那奈は彼と一緒にいる今という時間を改めて噛み締めた。
 ヤキモチ妬きで子供みたいな彼だけど。
 同時に、ドキドキしてしまうほどの大人っぽさも持ち合わせている。
 そして――何よりも。
 彼は、自分だけの魔法使い。
 キスという魔法を使って、あっという間に自分を幸せな気持ちにしてくれるのだ。
「大河内先生……大好き」
 那奈はありったけの気持ちを込めて、そう呟く。
 そんな那奈の言葉を聞いた大河内先生は、ふっと端正な顔に笑みを宿した。
 それから、こう悪戯っぽく言ったのだった。
「何だ、もう魔法にかかったのか? まだまだ魔法はこれからだぞ」
「ふふ、これ以上魔法にかかっちゃったら、オズの国から戻って来られなくなっちゃうよ」
「むしろいいじゃねーかよ。オズの国で、ドロシーと魔法使いは永遠に一緒に暮らしましたって、ハッピーエンドだ」
「先生ったら。そんな話じゃないし、オズの魔法使いって」
 そう言いつつも照れたように耳まで真っ赤にしながら、那奈は嬉しそうに微笑む。
 大河内先生は相変わらず乙女ちっくな彼女の言動に笑顔を向けた。
 そして、思ったのだった。
 自分だけに向けられる彼女の笑顔が、いつまでもすぐそばで見られるように。
 那奈のことを、誰でもない自分が幸せにしようと。
 今は日本とアメリカで離れていても、いつか必ず迎えに行くから……。
 大河内先生はふっと漆黒の瞳を愛しそうに細め、頬にかかる那奈の髪を優しく手で払った。
 そして――再び。
 愛しい恋人に、甘くて優しい愛の魔法をかけたのだった。


EXTRA SCENE -FIN-



番外編・後書き

ドロシー番外編「ヤキモチと愛の魔法」を読んでくださり、ありがとうございました!
この話は当サイトのキリ番を踏んでくださった、さくら様のリクエストで書かせていただいたお話です。
ドロシー本編完結から少し時間が経って書いた話ですが、久しぶりにこのふたりが書けて逆に新鮮でしたv
本編終了後からしばらく経った、遠距離恋愛中のふたりの話にしてみました。
相変わらず甘々にしようとは思ってたんですが、あまりのバカップルぶりで今更ながらお恥ずかしいです;
でもそんな赤面するようなラブラブぷりが、このふたりらしいかなーとも。
そしてふたりだけでなく、何気に先生をからかう悠くんや香夜さんや遼さんも書けてよかったです〜。
リクエストしてくださったさくら様、そしてこのお話を読んでくださった皆様、どうもありがとうございましたv