>> 作品後書き <<



「ドロシー」全6部、読んでくださってありがとうございました!
2004年のバレンタインから連載をはじめたこの作品も、2005年のホワイトデーのこの日、無事に完結させることができました。
これもひとえに、このお話を読んでくださった皆様のおかげです。
本当にどうもありがとうございました!

そして、この「ドロシー」ですが。
実は2004年のバレンタインからホワイトデーまでの1ヶ月限定、第1部のみの全9話の予定でした。
ですが第1部連載後にたくさんの方から続きを読みたいと。
そう有難いお言葉をいただき、1部構成が6部に、1ヶ月が約1年になりました(笑)
1年もこの話を書くことができて、私もとても楽しかったです。

この「ドロシー」、ひたすら王道でピュアで可愛らしい恋愛小説にしたいなと書きました。
元々恋愛小説など今まで書いたことがなく、むしろ私には書けないジャンルだろうと。
そう思っていたのですが、何やかんやで1年も連載を続けてしまいました(笑)
私にとって書いたことのなかった恋愛小説は新鮮だったし、書いていて思った以上に楽しかったです。
恥ずかしいくらい甘い話にしたかったんですが(笑)その通りになったかなー? とドキドキです;
でもただ甘いだけの話ではなく、時には切なく、時には泣ける……そして最後はやっぱり幸せな気持ちになれるような。
そういう話になっていたら、私も嬉しいです。
それから私は極度の先生フェチなので(笑)、恋愛ものを書くなら先生×生徒な話にしようと。
それに加えて何か可愛らしいものを題材にしたいと思い、私も好きだった「オズの魔法使い」を出してみました。
少しマニアックなところもありますが;結果的にはこのお話を題材にして満足しています。

そして、キャラについて。
那奈ちゃんは、とても夢見がちで乙女ちっくな子になってしまいました(笑)
見た目は少しキツめの美人系なのに、中身はめちゃ乙女チックみたいな、そういうギャップのある子にしようと。
彼女は高校生で年齢も若いので、そういう若いからこそな感情の変化も書きたいなと。
父親への感情もそうだし、先生の言動に対する素直な反応も然り。
結果、何だかすごく泣き虫な子になってしまいましたが;
彼女もこの「ドロシー」を通じて、心身ともに成長してくれていたら嬉しいなと。
それから、アイちゃんこと大河内先生。
彼も何かアクセント? をつけたくて、二重人格にしてみました(笑)
彼はプライベートバージョンが人気だったんですが、私の好みは先生バージョンです(笑)
少し二重人格すぎたかとも最初は思いましたが、その変わり様が逆に今ではよかったかなと。
彼は子供心を忘れていない大人、という感じで書きました。
可愛らしさと格好良さを持った人、という意識で書いたのですが……可愛い方が強くなったかも(笑)
そして那奈ちゃんに振り回されながらも(笑)、彼女のことを本当に大切に想っているような。
そんな誠意のある、子供で大人なキャラになってたらいいなと。
それから、そのほかのキャラ。
悠くんには、随分頑張ってもらいました(笑)
結果はああなってしまったけど、彼にも幸せになってもらいたくて。
彼はなかなか策士な上に男らしく、先生のライバルとして頑張ってもらいました。
先生のお姉さんの香夜さんも、弟思いで頼りがいのあるお姉さまで。
そして何気に那奈ちゃんのお友達の知美ちゃんも、影でふたりを随分と支えてくれてたなーと。
「ドロシー」は那奈ちゃんと先生中心の話ではありますが、登場人物全員が私にとってとても大切なキャラです。

この話を書き終わり、ホッとしている反面、やはり終わるのは寂しいなと。
そう思いつつも、ホワイトデーに終わらせることができて本当によかったです。
ここまで長く連載を続けてこられたのも、読者様のおかげです!
たくさんの有難い感想もいただき、本当に心から感謝しています。
今後は、キリ番などのリクが残っているので、少しだけ番外編も書こうと思っています。
そしてもし何か読みたい話などがありましたら、コッソリ教えてください(笑)
感想なども聞かせていただけたら、すごく嬉しいですv

今まで「ドロシー」キャラの恋の行方を見守ってくださり、有難く思っています。
「ドロシー」を読んでくださった皆様すべてに、多大なる感謝を込めて……どうもありがとうございました!


2005/3/14